波留須旅衣とビリーズの仲間たちがクラシックロングボードやハルスタビーに乗り、日本を旅しながらスタイルの確立を目指す。

なぜ、ダッチオーブンは魅力があるのか

カウボーイの食事の流儀

カウボーイの朝は早い。牛を集め、別の牧草地へと移動させる『ラウンドアップ』や、その年に生まれた牛に焼きゴテでマーキングする『ブランディング』など、厳しい自然環境の中、忍耐を要求される仕事を行う。

この厳しい仕事を支え、仕事を終えたカウボーイの楽しみとなっているのは、鋳鉄製のダッチオーブン(DO)で調理された料理である。朝食は、上下を熱したDOで、ビスケットを調理する。

蓋をひっくり返し、ベーコンを焼き、その脂で卵を焼く。また、DOに水を張り、沸かしただけのコーヒーは欠かせない。そして、仕事の後に食べる料理の仕込みを行い、厳しい仕事へと向かっていく。

カウボーイは、このDOとともにある。

理想のサーフトリップ

ダッチオーブンで燻製づくり

天気図から低気圧の進路を把握し、波の予測をたてる。波情報を確認し、仲間と連絡をとり、海へと前進する。海辺にテントを設営し、軽く仮眠をとる。朝日が立ち上る前から海に入る支度を始める。

波は胸前後あり、風は、吹いていない。仲間とのセッションを楽しんだ後は、ハンモックに揺られ、読書しながら一休み。日が暮れるまで波乗りを終え、日暮れとともに凝った料理で、焚き火を眺めて、酒を飲む。

もちろん、温泉は欠かせない。サーフィン雑誌で紹介されそうなヒトコマであろう。しかし、波がよいと凝った料理を作っている余裕はなく、インスタントラーメンや、コンビニの弁当で腹を満たしているのが現状であろう。明日の朝から波の期待がもてるのであれば尚更である。

この理想のサーフトリップを可能にするのが、DOである。朝、夕の波の良い時間帯に目一杯サーフィンし、日中の火の明るいうちにDOに仕込みをしておく。日も沈み、キャンプサイトに戻った頃には、DOが、うまい料理を作って待っていてくれる。

あとは、酒を飲みながら、波乗りの自慢話に花を咲かせる他にない。

海でも、家でもダッチオーブンのある生活

スノーピークのコロダッチ

ダッチオーブンを購入してから、海でも家でも必ずDOで料理を作るようになった。DO料理のコツは、強い熱で短時間で焼くことではなく、やわらかい熱で時間をじっくり時間をかけて調理をすることだ。

DOは、焼く、煮る、蒸す、揚げる、炒める、茹でると言った調理がすべて出来る万能な鉄鍋である。このDOを海でも、家でも使う理由は簡単である。

北海道チーズミート

一つは、うまい料理が簡単に作れる。

二つ目は、遊ぶ時間が確保出来るからだ。材料を仕込んだDOを焚き火にかざすだけで、後は、DOが勝手に料理をしてくれる。

ローストビーフに、チキンを一羽蒸し焼きにすることも、実に簡単に、なおかつおいしくできるのである。私は、ロッジの10インチを愛用している。

妻は、スノーピークのコロダッチを数種類を上手く活用している。この二つから始めてみるのをお勧めする。

参考文献:日曜日の遊び方ダッチオーヴン 菊池 仁志 著

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