波留須旅衣とビリーズの仲間たちがクラシックロングボードやハルスタビーに乗り、日本を旅しながらスタイルの確立を目指す。

オンショアの波にクラシックロングボードで、どう挑むか。

オンショアの波

ある友人から、強いオンショアの波でクラシックロングボードは、どのように乗りますか。との質問を受けたのだが、『オンショアが吹いてきたら、短いボードに乗り換える』と素直に応えた。

正直、クラシックロングボードとオンショアの波は、相性が悪すぎる。陸から海に向けて吹くオフショアの波は、波をきれいにシェイプし、ブレイクが良くなる。しかし、海から陸にかけて吹くオンショアの波では、ブレイクの変化が多すぎて対応できないのが現状であろう。

オンショアの波の特性は、オフショアの波と異なり、考えて対応しなければならない情報量がグッと増えてしまう。まずは、風の影響である。これは、強さにもよるが、ボードの面積が大きければ大きいほど影響を受けてしまう。そして、風により、波待ちしていても流されてしまう。

そして、セットの波の判断が難しくなってくる。ブレイクの位置が変化しやすく、ブレイクしても、パワーゾーンがオフショアのブレイクよりも小さくなってしまう。ブレイクも一定ではなく、波のトップだけ、だらだらブレイクする事も多い。

どんな時に乗るのか

大会に頻繁に参加していたときは、ロングボードでもあえてオンショアの強い日に練習することも多かった。大会がオフショアの良いコンディションで実施されることの方が珍しいからだ。

故に、どんなコンディションでも乗りこなせないと大会では、勝てない。では、なんでクラシックロングボードでは、そうしないのか。それは、クラシックロングボードで大会にでるつもりがないからだ。

大会を否定するつもりはない。オリンピック種目にもなっているし、自分も若い頃は、大会があれば出場していたので、大会は必要である。しかし、クラシックロングボードで勝ち負けを争うのは、格好が悪い。

優雅にのんびり、波のブレイクにあわせてグライドするからいいのだ。そんなクラシックロングボードで無理にオンショアの波に乗る必要があるのか。と言うことである。

オンショアの時にはどうするか

それでは、オンショアの時は波乗りしないのか。というとそうではない。冒頭でも話したが、短いボードにチェンジすればいいのだ。

ゴルファーが、バンカーからボールを打つときに、ドライバーを使わないように、オンショアに、クラシックロングボードは相性が悪い。ゴルファーは、バンカーに適したサンドウェッジを使うハズだ。

サーファーもこれと同じように、コンディションにあわせて、オンショアでは、短いボードをチョイスすればよい。

クラシックロングボードにしか乗らないとか、ショートボードにしか乗らないとか選択肢がないのは、スタイリッシュではない。さまざまなコンディションに対応できるようにボードを乗り分けるほうがスタイリッシュというものではないか。

クラシックロングボードで、オンショアの波では無理に乗らないというのが賢明な判断である。

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