波留須旅衣とビリーズの仲間たちがクラシックロングボードやハルスタビーに乗り、日本を旅しながらスタイルの確立を目指す。

直感と論理、どっちを選択するべきか。

  • 2020年5月27日
  • 2020年7月5日
  • 書評

虫の知らせと直感

直感とは、不思議なものである。昔から虫の知らせや第六感などと表現されることもある。わたしも人生で数度だけ、この虫の知らせを体感したことがある。それは、北九州に住んでいた頃の話である。

年末か年が明けてからか、若干記憶が曖昧だが、この頃、車上荒らしの被害に遭った経験がある。この時に盗まれたのが、グレゴリーのウエストバックに現金数万円と免許証などの貴重品だ。

年末年始で人が少なかったことに加え、他県ナンバーであった自分の車が狙われたのだろう。海に入る前に、声をかけてきた人がいる。海に入ってからもモヤモヤする気持ちが抜けなかった。

波はハラ~ムネのグッドコンディションであったが、心の底から楽しめなかったのを覚えている。途中からは、『車上荒らしにあっているなぁ』と具体的にイメージが沸いた。

海からあがると、案の定、車上荒らしの被害にあっていた。しかし、予感していたことだけに驚かなかった。そこには割られた窓ガラスと凹んだドアが、そこにはあった。

たぶん、話しかけてきたあの人物ではないかと思っている。わたしは、車内に残されていたタバコに火を付け、タバコが盗まれなくてよかったと思ってしまった。

根拠のない直感

この日の出来事を境にタバコを止めた。タバコが残されていたことに安堵してしまった自分が許せなかった。しかしながら、失ったモノ以上に禁煙により手に入れたモノの方が遙かに価値があった。

今になって思えば、よかったとさえ思える出来事であったが、ほかにも人の死に関する出来事もあったが、ここでは、割愛させていただく。このような直感や虫の知らせといったモノを経験された方は、意外に多いのではないか。直感は、7~8割当たるといわれている。

文献によっては、9割というものもある。しかし、ここで注意しなければならないことがある。根拠のない直感を信じてはいけなふいということである。軍隊でも、永続的に教え続けられ、闇雲に直感に従うことを厳に戒められているという。これは、パチンコなどをする人たちにも言えることだと思う。ただ単に、この台が出そうと飛びつく人は、大抵お金をむしり取られて終わりであろう。

しかし、数日間、出る台出ない台を調査を続けた上での、直感であれば信頼性はグッとあがると思う。軍隊でいうならば、過酷な戦場を何度も切り抜けた人が抱く違和感は、直感として信頼性は高い。

しかし、初めて戦場に送られる人の直感は、経験を多く積んだ人よりか精度が低いのは、仕方のないことであろう。

直感と論理

このように、直感といえども信頼性に矛盾が生じる。直感は、論理や言語より抽象的である。故に、イメージや妄想という段階の直感を言語化する作業が必要となってくる。

現代社会は、直感より、論理が重んじられることが多い。根拠やエビデンス、論理的戦略が、直感や妄想より先にくる。しかしそれでは、現代社会の変化について行くことが出来ない。

コロナ危機を経験した我々は、常識が月単位から週単位で変化することを感じてしまった。これからの時代は、直感を論理や言語に瞬時に落とし込むことが必要になる。

この技術を高めるためには、佐宗邦威さんの『直感と論理をつなぐ思考法』を読まれることをおすすめする。

いままでの常識が、一切通用しない現在社会を生き抜くためには、直感を論理に落とし込む思考法が必要である。

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