スポンジボードの実力
サーフボードの素材といえば、『PU』ことポリウレタン、『EPS』や『XPS』といったポリスチレンが主流である。
ポリウレタンフォーは、もっとも歴史が深く、特性として加工しやくある程度の重量があるということである。
EPSなどのポリスチレンは、非常に軽く強度の高さが特徴である。これらをレジンでコーティングするわけだが、スポンジボード(ソフトボード)は、ポリエチレンでできており、さわり心地はボディーボードのようである。
その特性は、なんといっても柔らかいことである。多少ぶつけても、ぜんぜん平気で初心者にはもってこいのボードである。とにかく取り扱いが楽だし、子供に遊ばせていても安心だ。
ウォーターランページ MSF-52
私の保有するスポンジボードは、5’2”の長さで、幅は20 1/4、厚みは2 5/16である。
コンピューターで量った体積はPUのボードで言う6’0”のボートと同等の体積らしく、この長さでなかなかの浮力がある。
スポンジボードのメリットは柔らかさである。
しかし、これがデメリットにもなり、特に長さのあるスポンジボードだと何とも安心感のない乗り味になる。
でも、このぐらいの長さであればボトムターンでしっかり踏み込んでも反応してくれるし、ボードの柔らかさも許容範囲である。このモデルは、5フィンを取り付けることが可能であり、通常はトライフィンで乗るが状況により、ツインやクワッド、ボンザーフィンを使用して5枚のフィンで乗ってみてもおもしろい。
ボトムは、しっかりとコンケーブもはいっており、水の流れがしっかり感じられるデザインとなっている。
スポンジボードの可能性
初心者用のボードとして、親しまれる様になったスポンジボードだが、ウォーターランページのボードは、類をみない高性能なポテンシャルを持つ。
アップスンダウンは、もちろん可能である。ボトムターンやオフザトップ、そしてフローターとサーファーの技術に合わせたパフォーマンスを見せてくれる。
ショートボードの上級者クラスになると、このボードでエアリアルも可能だという。
初心者から上級者まで幅広く、そして遊び心のある心から楽しめるボードの一つである。
ロングに乗っていて、少し動かしたい時や、友達で初めてサーフィンにチャレンジする時にも最適である。中でも、子供達を連れてサーフィンを体験させてあげれば、お父さんはヒーローになれること間違いなしだ。