波留須旅衣とビリーズの仲間たちがクラシックロングボードやハルスタビーに乗り、日本を旅しながらスタイルの確立を目指す。

ハンモックに包まれて夏

ハンモックに乗る。

わずか30秒で眠りの世界へと誘う。ハンモックの魅力を紹介したい。
私が、初めてハンモックに乗ったのは、今から10数年前に遡るが、長崎のMOOKという喫茶店&ハンモック販売店である。この店は、古民家を改良したもので、1階は、カフェエリア、2階がハンモックの試乗が出来る販売店となっていた。その当時、試乗したのは、布1枚で作られているブラジリアンタイプであった。

ハンモックは、お尻から乗るのだが、腰掛けるタイミング難しい。慣れないと後ろにひっくり返る感覚が抜けないのだ。しかし、一度この布に包まれると、もう抜け出すことが出来なくなってくる。この包まれる感覚は、ゆりかご、もしくは母親の胎内で過ごした記憶を呼び起こすのか。その安心感は何とも言えない心地よさだ。ゆらりゆらりとそよ風に揺られながら、いつしか意識が遠のき、うつらうつらと夢の世界へ誘われる。

メキシカンハンモック

日差し強まる夏、この季節は迷いなくメキシカンハンモックをチョイスで間違いなし。メキシカンハンモックは、ネット上に編み込まれたもので、体中に吸いつくようにフィットする。まるで蜘蛛の巣のように体中にまとわりつき、体を動かしても一切のストレスを感じることがない。何より、ネット上に編み込まれているので、風通しもよく涼しい限りだ。軽く1ラウンド波乗りを済ませ、昼食までの一時の休息をハンモックで過ごす。何とも贅沢な時間だ。ハンモックは、通常、ハンモックと平行に寝るとイメージされる方が多いと思われるが、これは正しくなく、正解は、ハンモックに対して、垂直かやや斜めに寝ると快適に寛ぐことが出来る。ブラジリアンハンモックも同様である。

ハンモックの歴史

そもそもハンモックは、中南米の原住民が寝具として使用していたといわれています。高温多湿のその環境でも快適に寝れるため、動物や毒虫等に襲われることを回避するため、当時の生活に欠かせない物であった。世界中に広まったのは、コロンブスが南米大陸を発見後、現地を調査する中でこのハンモックも伝わった。軍艦等、揺れる狭い空間でも、振り落とされることなく、安全かつ快適な睡眠を確保できることからとても重宝されるものとなっていった。現在の日本では、アウトドアやヨガでも取り入れられ、多くの人に親しまれるようになった。まだ、ハンモックの快適な睡眠を味わったことがない方は、是非、体験していただきたいと思う。忘れかけていた母親の愛の記憶に包まれながら夢の中へ誘われる。

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