波留須旅衣とビリーズの仲間たちがクラシックロングボードやハルスタビーに乗り、日本を旅しながらスタイルの確立を目指す。

60年代の超重いロングボードで楽にターンをきめる!リバースフィンの特徴とは

  • 2020年10月21日
  • 2020年10月22日
  • フィン

1950~60年台のサーフボードのフィンは、ほとんどがハーフムーンフィンであった。このハーフムーンフィンを前後反対に取り付けたのが、リバースフィンである。このフィンの最大の特徴は、ドライブしにくいことにある。逆に言うと楽にターンできるということだ。

60年台ヴィンテージボードとリバースフィン

リバースフィンの特徴

リバースフィンは、もともとハーフムーンである。ある一説によるとフィルエドワードが前後誤って取り付けたところ、サーフィンしてみると、意外や意外とても調子がよかったとか。実際に乗ってみると、とても調子がよい。

60年代のロングボードは、現在のクラシックロングボードより遙かに重い。ボトムを見てみるとコンケーブは、いっさい入っていない。レイルも50/50のごんぶとレイルである。

『丸太』と言う表現が一番しっくりくる。このため、ターンにおけるフィンへの水圧は、とてつもないものになる。

このため、フィンもペラペラでは耐えられない。ある程度の面積と強度が必要となる。フレックスは必要ない。それよりも強度だ。故にレイクも必要がない。ターンがし難くなるだけだ。そうなってくると一番相性がよいのは、このリバースフィンと言うことになってくる。

60年代のロングボードでドライブは必要ない。それよりも、ピポット系のターンができればよいのである。

リーバースフィンの回転性としての特徴は、ピボット系にある。

フィンの特徴として、もう一つ大切なことが直進性である。パドル時の安定性と波のフェイスを走っているときの直進性とノーズでのホールド性が重要な要素となる。

パドル時は、レイクのあるフィンの方に軍配が上がるが、リバースフィンが劣っているということではない。直進性にノーズでのホールド性も十分である。しかし、私が持っているヴィンテージボードは、ピッグでありノーズがかなり細くなっている。

このため、ノーズライディングが非常に難しい。ノーズのコンケーブが入っているわけでもないので、ノーズまで歩いても簡単にはステイさせてくれない。ノーズコンケーブの重要性が痛いほど実感させられるのだ。リバースフィンの直進性とノーズでの安定性は、かなりのものがあると思う。

今度は、別のボードでテストしてみたい。

Hobieでフィンを購入

リバースフィンは、藤沢にあるサーフショップ『Hobie』で購入させていただいた。Hobieの歴史は古く、1953年にカルフォルニアのラグナビーチでスタートし、創業者のホビーアルターは世界で初めてフォームを材料にボードをシェイプした先駆者である。

詳しい話は、Hobieの公式サイトのリンクを張り付けておくので、こちらで確認されたい。

Hobie Japan公式サイト

購入するフィンは、通常のハーフムーンフィンかリバースフィンかでとても悩んだ。どちらもRFC(レインボーフィン)でカリフォルニアで40年以上の歴史を持つメーカーであるので、どちらを選んでも間違えはないと思った。

後は、フィーリングの話になるが、店長さんにもご知見を頂きながら、最終的にはリバースフィンに決定をした。フィルエドワーズが、前後誤って取り付けたフィンが、このリバースフィンであることも教わった。

この笑い話のようなエピソードであるが、ここまで調子の良いフィーリングのフィンが出来上がるのも、サーフィンの面白さと奥深さなのだと感じた次第である。

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