波留須旅衣とビリーズの仲間たちがクラシックロングボードやハルスタビーに乗り、日本を旅しながらスタイルの確立を目指す。

ワンフィンでクラシックロングボードは、激変する。

ワンフィン

クラシックロングボードと言えば、大きなシングルフィンでゆ~ったりとした弧の大きなターンが醍醐味である。故に、サイドフィンをつけるなんて邪道すぎてだれもやらない。クラシックロングボードは、シングルフィンでのるものだ。このことに異論を唱える人は少ないであろう。

しかし、ごく小さなサイドフィンがあれば、非常に有効な場面が存在する。これは、ハスルタビーに極小のサイドフィンがついてるモノがあるが、それと同じ役割である。

ちょっと例えが一般的ではなかったかもしれないが、クラシックロングボードのレイルは、エッジが無くズルズルな為、波の斜面で滑ってしまう。これは、スキーやスノーボードで、エッジが無い状態でアイスバーンを滑るような状態だ。クラシックロングボードは、このズルズル感を楽しむのも一つだが、極小のフィンがあれば、ターンのスムーズさが劇的に変わってくる。

このフィンは、FCSの取り付けの一つだけで良いためワンフィンと表現するが、これをつけると、クラシックロングボードのゆったりとしたターンを損なうことなく、キューっとしまる感じだ。

ノーズライドでの安定度

ワンフィンの良さを一番感じるのは、ノーズライディングの時である。ウォーキングの際、テイル部分が波のロックをしっかりと受けてくれる。そして、シングルフィンが抜けるほど、ノーズライディングで最高の速度に達する時に、信じられない粘りを魅せてくれる。

こんな小さいなサイドフィンが、しっかりと効いてくれるのだ。パフォーマンス系のロングボードみたいに、GLやGXといったサイズのサイドフィンをつけるのは、さすがにあり得ないが、このワンフィンだけは、クラシックロングボーダーには試してもらいたい。

邪道と言われてしまうかもしれないが、本当に調子がいいのだ。わたしも、アンクルバックにワンフィンを付けようとは思わないが、次購入予定のアンクルバック2には、ワンフィンだけはつけたいと思っている。

親友に譲ったアンティーモー

わたしの心から気を許せる親友にアンクルバックの姉妹ボードであるアンティーモーを譲ったが、これは、ワンフィンを付けれたし、ボンザーフィンも付けることができた。

これにより、ターンのキッカケと言うよりかは、ボンザーの本来の目的通り、水の流れが効率良くなる。このため、ボードの速度がかなり速くなる。これはとても驚きの体験であった。

クラシックロングボードはシングルフィンでのる。これに異論を唱えるつもりはないのだが、ボードの特性や本質を理解するためには、必要な挑戦であろう。

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