時代の波にのる
昨日の投稿で、3種類の波を乗りこなすことをビリログの方針としていることを伝えた。その一つ、時代の波にのることテーマに考えてみた。過去の歴史を見ると激動の時代を切り開くのは、戦略家たちである。
孫子にクラウゼヴィッツ、諸葛亮公明、日本では黒田官兵衛に近代では、秋山真之などがいるが、このような戦略家たちの血と汗と涙の結晶が知力となり、時代を切り開くのだろう。
孫子のいう『戦わずして勝つ』ことが最善である。しかし、人間の歴史を見ると戦争が尽きることがない。これは、個人のレベルでも明らかである。恨みが怨念となり、争いがやまない。
過去の歴史を見ても戦争をなくすことは極めて難しい。故に百回戦ったら百回勝たねば存続出来ない。このような境地の中だからこそ、英知は培われるのであろう。
国と国の争いである戦争まで考えを及ぼすことは、あまりないだろうが、現在社会の課題である『100年時代を生き抜く』戦略は、誰にでも必要であろう。
ランテェスター戦略
会社のトップや管理職の方には、馴染みの深いモノかもしれないが、第一次世界大戦中に生まれた空中戦の損害量から導き出された戦略で、経営戦略として応用できると、戦後の日本に田岡信夫氏が広めたのがランチェスター戦略である。
戦いには、原理・原則がある。原理は、100%勝てるというもので、それは『優勝劣敗』優れている方が勝つということのみだ。原則は、それをしていたら8割~9割勝てるというもので、集中の原則もその一つだ。
ランチェスターの戦略は、集中の原則を公式化したものである。この公式を用いることにより、弱者と強者の戦い方を導き出している。
弱者が、強者に勝つためには、局地戦(狭いエリアでの戦い)に誘い込み、一騎打ちをする事が望ましい。弱者の戦い方はこれに尽きる。
ディジタル時代の弱者の戦略
わたしは、このランチェスター戦略が100年時代を生き抜く切り札となると考えている。理由は、ディジタル時代の弱者の戦略として応用できるからだ。弱者は、ネット上でも局地戦で戦うしか方法はない。
このため、ニッチを決めることがもっとも重要である。焦点を絞り込むのだ。これにより、限られた分野で戦いに勝利し、生き残る。限られた力を一点に集中して、勝てる戦いを仕掛けることが、時代を生き抜く最良の手段であろう。
わたしは、書籍でランチェスター戦略を学んだが、一番わかりやすかったのは、田岡信夫氏のご子息でランチェスター協会名誉会長の田岡佳子さんが執筆した『ラチェスター戦略がマンガで3時間でマスター出来る本』である。
これは、20代~30代の方にも伝わりやすいように配慮されているので、理解が容易となっている。
時代が大きく変化した今を生き抜くには戦略が必要である。
ランチェスター戦略で時代の波をスタイリッシュに乗り越えて行きたいものだ。