未曾有の事態にそなえるには
この度のコロナによる影響で、様々なことを考えさせられたと思う。
特に、これから仕事をしていく中で一番の教訓は、人と直接会うことが出来ない中で、どう仕事や業務の進めていくのかである。これは、オンラインの活用で直接、人に会うことなく仕事をしていけることがわかった。
しかし、電気・ガス・水道、そして通信が使えない未曾有の事態が起きたときはどうか。この度のコロナの影響だけでは、ライフラインが途絶えることまで考えることが出来ていない。
わたしも正直なところ、このコロナの影響をどう乗り切るかと言うことしか思考できていないのが現状だ。
そこで、ライフラインが途絶えたことを想定してみて、そのときに必要な知識と技能は何なのかを考えてみた。わたしなりの答えは水の確保と火の作り方だ。
今回は、「火の作り方」に焦点をあてたいと思う。
日本人は火を一から起こせるのか
人類の英知に立ち返り、『火を作る』ということから始めてみた。
しかし、単純に火を作ると言っても、現代では、ライフラインが整いすぎていて、ガスコンロのつまみをひねれば、用意に火が起こせてしまう。また、外出先でもライターやマッチがあれば瞬間的に火が起こすことが可能だ。
しかし、インフラが途絶え、ライターやマッチがない状態で、一から火を起こし、料理が出来る状態まで焚き火が出来る人が、日本にどれだけいるのであろう。
ましてや、子供たちにその英知を伝え、継承している人がどれだけいるのであろうか。
現代を生きるわれわれも生きるために必要な知識と技能であることをもう一度思い起こしてもらいたい。
火の作り方を考える
わたしが、今回参考とさせてもらうのが、笠倉出版社から出典されえいる『完全焚火マニュアル』である。
この本は、2019年8月に発行されている。焚火の基礎知識、実践、利用法の3つの章にわかれ、巻末付録として焚火道具が紹介されている。これにより、野外で生きるための根本技法を学ぶことができる。
そして、今回の記事のテーマまである「火を作る」ことに関しても丁寧に紹介されている。そして、焚火に関する必要なことはすべて書かれているので、興味がある方は、是非、参考にしてもらいたい。
本題に戻ろう。
火の起こし方である。マッチやライターがない状態で火をおこす方法として思いつくのが、虫眼鏡であろう。太陽光を一点に集め、火口の温度を上昇させ、火をおこす。小学生の時の理科の実験である。これは、ペットボトルに水を入れ、代替えすることも可能である。
このほか、最も原始的な方法ではあるが、木の板に木の棒を押しつけ、回転させることで、摩擦による熱により、火を起こす方法である。
乾電池を利用する方法もある。電池にアルミホイルを使用し、ショートさせることにより、火を起こすのだ。
光や熱、電池などの電気エネルギーを日常あるものを活用して、小さな火を起こす方法を紹介したが、熱や小さな火花から火を起こすためには、火口や、焚き付けが非常に重要となる。
次回は、小さな火花や熱から火を作るために必要な火口に焦点をあて紹介したいと思う。