自炊のすすめ
インターネット社会になった現在でも、紙の本の需要は高い。
しかし、本棚にあふれた本を見ることは、精神衛生上良くない。
わたしは、本が好きで小遣いの半分は、本の購入費にあてている。反面、知識に対するコンプレックスがあるのかもしれない。本棚に本がいくら並んでいても、一度に読める本は1冊である。そして、半年以上読んでいない本があるのであれば、2度と読まない可能性が高い。保有して満足している状況である。
これでは、本来の目的である情報の取得ができず、本を探す時間、本を片づける時間に貴重な時間と部屋の空間を捧げることになる。
本末転倒である。
しかし、読む可能性の高い本も確かにある。これでは、処分や売りに出すことが難しくなる。これらを解決できるのは、やはり自炊(デジタル化)することだ。
これは、過去の投稿でも紹介したが、ある程度の踏ん切りと勢いが必要だ。コロナの影響で自宅にいる時間が長くなったので、思い切って自炊する事を決意した。
コシの痛くならない作業台
今回は、ジャイアントキリングを筆頭に71冊の本を自炊した。約3日間にかけて、裁断そしてスキャンを実施した。
自炊をする上で、一番の苦痛は、本の背表紙をカッターで切る作業だ。
これは、通常の机の高さでは、コシが曲がり、力が入りにくい。このため、作業効率が悪いだけではなく、腰痛の危険すらある。そして、カットした後に出てくる紙の切れ端だ。これには、想像以上に手を焼く。
今回、これらの問題を解決してくれたのが、スノーピークのアイアングリルテーブルだ。
このテーブルは、料理をしていても疲れないように高さが設計されている。このため、長時間のカッターによる裁断作業も、苦痛となることがない。そして、裁断の後に出てくる紙屑もテーブルの隙間にゴミ袋を設置して、効率的に作業することができる。
いままで、自炊することをためらわせていた裁断作業が苦痛ではなくなるのだ。逆に、ちょっと楽しさを覚えるぐらいだ。
自分との約束事
ジャイアントキリングを自炊したならば、自分との約束事を決めていた。
それは、横山光輝さんの三国志全60巻を大人買いすることだ。
小学生の頃、9巻まではそろえたのだが、途中で購入をあきらめてしまった。あの時、全巻そろえて読んでいたらと、人生のちょっとした後悔がある。この後悔を払拭するため、近々、大人買いをすることを決意した。
吉川英治さんの三国志は、現在3巻を読み終えたところだ。
にわか三国志ファンではあるが、これからどっぷりとハマろうと思う。