波留須旅衣とビリーズの仲間たちがクラシックロングボードやハルスタビーに乗り、日本を旅しながらスタイルの確立を目指す。

主体的であることとサーフィン道

主体的であることとサーフィン

今現在、サーファーの葛藤は、サーフィンを自粛すべきかいなかということではないのであろうか。

日本では、国をして緊急事態宣言がだされたことにより自粛ムードが広がっている。

ここの場で、自粛が正しいとか正しくないとか、そういうことを論実つもりはない。法治国家の日本において、強制力のない現状はどちらの選択も正しいからだ。私がここで伝えたいことは、サーファーとして社会通念の鏡をどうとらえるかということである。

現代の社会通念や世論、あるいはサーファーひとりひとりがもっているパラダイム、自分が現在おかれている環境のみで、今を決定する事はできない。しかし、現状は遺伝子的、心理的、環境的な刺激に反応しているにすぎない。

これから先、なにがおころうとも、そのことにより自分に与える影響を自分自身で選択ができるということを知っていることが重要なのである。刺激があり、反応する。

パブロフの犬の実験が示す条件反射のように、内外の刺激に対して、無条件に反応するだけでは、今の状況を打破することは極めて困難と言わざるを得ない。今、世界がおかれている想像を絶する過酷な状況の中でも、人間にだけ授かった自覚という能力を働かせる必要がある。刺激と反応の間には、『選択の自由』が存在するのだ。

私たち人間にのみ与えらし4つの能力である自覚、想像、良心、意志を今こそ発揮し、主体的に活動することがネズミ年のビックウェーブを乗りこなすことができる本物のサーファーへの成長につながるのである。

波乗るのか、乗らされるのか

サーフィンを始めたきっかけは、人それぞれ異なるであろう。友人の誘いに乗って始めたり、両親の趣味であったため、毎週のように連れて行かれたり、中には、自分一人でサーフショップに訪れ、その門をくぐった人もいるであろう。

しかしながら、今なお継続していると言うことは、率先して行動していることに他ならない。

これこそが、7つの習慣の第1習慣「主体的である」ということである。

自分から動くのか、動かされるのか。反応的に動く人と、率先して動く人は違う。これは、企業、自治体、家庭も含む組織全般においても同じだ。組織全般にいえることだが、主体的な想像力と知恵を集結し、初めて主体的な文化が築ける。

これは、国も同じだ。福沢諭吉が学問のすすめで述べているように『一身独立して、一国独立する』、国民一人一人が、刺激に反応して動くのではなく、その間にある選択の自由を想像し、良心に従い、自らの意志で自覚ある行動をするべきである。

その先にある世界を巻き込む巨大なうねりを見据えて、自分の人生や運命は自分で切り開く覚悟を持つのだ。

うねりを起こす台風となれ

これから、巨大なうねりとともに、ネズミ年のビックウェーブが訪れる。『一身独立し、一国独立する』。

このことを、国民一人一人が考え、そして、福沢諭吉の思いとともに牽引していけるのは、あらゆる波を乗りこなすことのできるサーファーであろう。

とある調査で、多くのサーファーは、現在の環境の変化にもいち早く対応し、在宅においてもテレワーク等においてビジネスを対応させている。

常日頃から、自然の恩恵を受け、天候等の変化を敏感に感じているサーファーだからこそ、この度の変化にもいち早く対応していけるのであろう。

そして、サーファーなら、これから訪れるビックウェーブに備え、物心両面の準備を整え、スタイリッシュに乗りこなしていく姿を率先して行動で示していこう。

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