波留須旅衣とビリーズの仲間たちがクラシックロングボードやハルスタビーに乗り、日本を旅しながらスタイルの確立を目指す。

初乗りは、クラシックロングボードとともに!

2020年の初乗り

年末から年始にかけて湘南では波がある。

元日も波があがり、一日中楽しめていたようであった。

しかしながら、私は元日から今日の朝まで仕事であったため、今日が初乗りとなった。昨日の波が微妙に残っていたが、若干物足りなさを感じてしまう波であった。

9時頃に七里ヶ浜に到着した。車を降りると冬の寒さが肌を突き刺した。空気が透き通っており、富士山がきれいに見えた。ざっと10人は入っているようであるが、少しだけお邪魔しようと、海に入る準備に取りかかった。

波はモモ前後、セット間は長めではあるが、贅沢は言っていられない。年末にリペアを依頼していたホビーのロングボードが仕上がっていたので、久しぶりに乗り味を楽しんだ。

アンクルバックとピボット系のフィン

リペア明けのアンクルバック

アンクルバックは、ホビーのシェイパー、テリーマーティンが削ったクラシックなノーズライダーである。

特にノーズのコンケーブはノーズの先端からボードの中央付近まで施されている。このため、ノーズに歩いたときの安定感とステイする時の浮遊間は、他のどのロングボードでも味わうことができない感覚だ。

私は、20年ぐらい前は、ハイパフォーマンスのロングボードでマニューバーを刻むことに喜びを感じていたが、このアンクルバックに乗り、そのスタイルは180度変わってしまった。

マニューバースタイルからクラシックスタイルに移行する数年間は、様々な喪失感や方向感覚を失う思いをした。自分が得意としていた当て込み(オフザリップ等)を封印しなければならないからだ。

しかし、何かを終わらせない限り、新しいものは手に入らない。アップスンダウンと当て込みを封印することにより、グライド感とノーズライドでのステイする感覚を手に入れることができた。

ピボット系のフィン

もう一つある。それは、ドライブするターンを犠牲にピボット系のターンを手にすることができた。これは、久しぶりにしようしたピボット系のフィンの影響と思われる。

最近は、アンクルバックには、ハーフムーンのフィンかハーフムーンのカットフィン(ジョージグリノーのステージ6)ばかり使用していたので、ターンは、大きくゆっくりしたのであった。

しかしこのピボット系のフィンを使用することでピボットターン(片足を軸としたターン)ができるのだ。クラシックなロングボードを扱う上で、一番重要なターンといって良いだろう。

このターンを力を抜いて姿勢を正してスタイリッシュにできれば、私の理想とするクラシックスタイルに一歩近づくことになる。新しい年は始まった。今年も目標に向けて歩みを続けていく。

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