世界遺産の旅
太平洋側に面した都道府県で、まだサーフィンしたことがないのが、東北の青森と岩手、そして、近畿の和歌山と三重である。一番最初に、遠出のサーフトリップに出かけるのであれば、和歌山と三重に是非行ってみたい。
もちろん、波が一番であるのは、サーファーとして当たり前だが、世界遺産である『紀伊山地の霊場と参諸道』は訪れたいと思う。日本には、1993年に法隆寺地域の仏教建造物が文化遺産として登録されてから2020年の2月現在までに、23件の遺産が登録されている。
この『紀伊山地の霊場と参諸道』は、熊野三山、真言密教の高野山の三霊場とそれらを結ぶ参諸道が対象となっている。巡礼の道の熊野古道は、深い森に覆われ、この道を歩くことも修行とされていたらしい。
熊野三山の熊野本宮大社には、古事記や日本書紀にも出てくる八咫烏(ヤタガラス)が、現在も神の使いとして神聖な存在である。
八咫烏は、日本サッカー協会のロゴマークにも使われている3本足の烏である。
八咫烏は、アマテラスの化身とされ、一本一本のあしが、天、地、人を表すようだ。
リアス式海岸の美しさ
美しい風景のリアス式海岸が魅力的な志摩半島も楽しみでならない。大小の島々が英虞湾の海岸景観も堪能してみたい。また、アマテラスが隠れ住んだと言われる天岩戸神話の伝説の場所も厳かな雰囲気漂い神秘的だという話だ。
ビリログも、日本を旅するからには、日本の歴史と文化にもしっかりと振れておきたい。日本を造った夫婦の神々イザナギとイザナミは、天沼矛で海をかき回して日本を造った。
その最初の国土が、オノゴロ島と呼ばれる島である。イザナギとイザナミによって、日本の国土と神々が生まれていく。そして、アマテラス・ツクヨミ・スサノオの3柱の神も生まれることとなる。
大八島国
イザナギとイザナミは、オノゴロ島に降り立ち、国土を造る儀式を行った。淡路島を造り、四国を造った。その後、隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、近畿の八島の国土が生まれた。
国を生んだ当初は、北海道、東北、沖縄は存在していない。当時の朝廷の支配が及んでいない地域が認識されていなかったためと言われている。国生み当時、初めての島『淡路島』にも行かなければならない。
ビリログ最初の遠出となるサーフトリップは、紀伊半島、志摩半島に加え、淡路島に決定したい。サーフィンを楽しみながら、日本最古の歴史書である『古事記』に刻まれた真相にふれる旅にもなりそうだ。
そして、日本の世界遺産も後世に伝える歴史と文化の一つとして是非、訪れようと思う。