レオナルド・ダ・ヴィンチの残した手稿
レオナルド・ダ・ヴィンチが、モナリザや最後の晩餐を書いた芸術家であることは、あまりにも有名である。しかし、画家としての才能だけではなく、その知性は、超人的であるとともに神秘的ですらある。
ダ・ヴィンチは、数学や幾何学、解剖学など、ありとあらゆる分野に精通しており、それらを手稿に綴られている。約40年かけて書かれた手稿の3分の2が失われたが、5000ページほどが現存するとされている。『アトランティコ手稿』や、『トリヴルツィオ手稿』などの手稿があり、幾何学や兵器、築城、そして愛や人生に関する格言を残している。
そんな手稿のなかで、一番驚かされるのは、『解剖手稿』である。人体の頭から足先までを解体し詳細に至るまで書き残されている。強烈な恐怖を乗り越え、解剖図を作成する情熱には、ただただ驚かされる。
ここまで詳細に書くことは、ただ、デッサンの能力が高いだけでは不可能であろう。遠近法や様々な手法を総動員して書かれている。
ダ・ヴィンチのノート法
ダ・ヴィンチの手稿は、観ているだけで引きつけられる何かがある。解剖手稿の解剖図だけではなく、各手稿は詳細な図示が記載されている。ここからダ・ヴィンチは、放射状に思考を広げアイデアや発想を記述している。
必要な情報を一枚の紙に視覚的に、そして関連性がわかるよう記述され全体がイメージ出来るように書かれている。
このようなダ・ヴィンチの手稿の書き方を参考に『トニー・ブサン』と言う方がツール化したのが、マインドマップというノート法である。このノート法の優れた点は、物事の関連性と強調が人目でわかる点である。
あわせて、イメージ図と色彩を豊かにするため、創造性と独創性優れることだ。とにかく書いていて楽しい。そして、楽しいからこそ、次から次に発想がわき出してくる。
これを追求していくと、ダ・ヴィンチの手稿に近づいていくのではと錯覚してしまう。
超訳ダ・ヴィンチ・ノート
昨日『超訳ダ・ヴィンチ・ノート 神速で成長する言葉』を購入した。著者の桜川Daヴィんちさんがダ・ヴィンチに関する資料をどれだけ読みあさり、分析し自らも実践してるのがヒシヒシと伝わってくる内容である。
特に、おもしろいのが、学者さんが説明するような論理的な小難しい話だけではなく、感性やイメージ的なところが伝わってくる右脳と左脳の両方を刺激してくる作りになっていて、何度読んでも飽きることなく、かつ、自分実践していきたくなる内容だ。
秋の夜長は、この本に没頭して過ごすとしよう。