『フレックスフィンには、生命が宿る』ハルスタビーにフレックスフィンをチョイスした時の感想だ。
ショートトリップin吉浜
湘南の波に物足りなさを感じたときに、ちょっと足を運ぶのが吉浜だ。
千葉にサーフトリップしたいが週末に仲間がそろわない時にも、選択として出てくるのが吉浜である。普段はダンパーが主体で、切れ目から何とか抜けれるか。
その多くは、インサイドで砂を多く巻き上げた波に叩き潰される。それでも、モモ~コシあればパワーはあるので楽しめる。駐車場も一日駐車して千円以内のところが多く、交通費は若干かかるものの駐車場代と時間を気にすることがないのはうれしい。
この日の吉浜はハラ~ムネをキープ。ブレイクも普段の強烈なダンパーではなく、フェイスが張ったファンウェーブであった。1100頃の干潮時はさすがにダンパーになると思われたが、大きめのセット以外は、ブレイクはよかった。
ハルスタビーで果敢に攻める。
普段のダンパーはみられないものの、さすがは吉浜といったところか。ブレイクがとにかく速い。
私の保有するハルスタビーでも最速を誇るWILDERNESS(ウィルダネス)で挑んだ。ボードの長さは7’0”である。ハルスタビー特有のSデッキ、超薄いレイルにコンベックスボトム等水を効率的に後方に流すデザインのため、フェイスをかっとぶスピードはたまらない。
しかし、このハルスタビーでやっと抜けられる波だ。一瞬でも判断を誤るとすぐにつぶされてしまう。1ラウンド目は、最速で突き進むことに神経を注いだ。
フレックスフィンに交換して第2ラウンド突入
このハルスタビーで初めてボランクロスのフレックスフィンを試してみた。普段使っているジョージグリノーフィン4Aより、少し立ち気味で高さもあった。特に特徴的なのは、名称の通りのフレックスだ。
フレックスとは、フィンのしなりであり、ターンの時に少し遅れて反応をする。と雑誌で記事を読んだことがある。自分で試してみて驚いた。さっきまで乗っていたボードと何か違う。ボードが遅れて反応するとかそうゆう話ではなく、違う乗り物に乗っているみたいであった。
なにか生命をもったもののような、イルカに乗っているようでもあり、私の想像になるが、ペンギンが水中を飛ぶように泳いでいる。そのような感覚におちいった。私と、波の間に生き物がいる。乗馬かイルカに乗った少年か、何しろ今まで味わったことのないボードに変貌していた。
クラシックロングボードとの相性
ハルスタビーを乗りこなすと、クラシックのロングボードが上手くなる。これは、私の持論である。実際、カルフォルニアでスタイリッシュなクラシックロングボーダーでハルスタビーを好んで乗っているサーファーは珍しくない。
この2種類の特性の異なるボードは、何かあい通ずるものがある。その何かは、まだ解明できていない。しかし、その理由が解明できたとき、そのスタイルは一段上へと引き上げられるであろう。