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いまこそ、70年代シングルフィンに乗る

サーファーのパラダイムシフト

1960年~80年にサーフボードは大きな進化を遂げている。ロングボードからショートボードへと短くなる課程で、サーファーの間にパラダイムシフト(ものの見方の転換)が行われた。

60年代までのサーフィンは、ロングボードで波と一体になることを求めた。70年代に差し掛かりボードが短くなることで、波のフェイスに大きな弧を描き、従来のロングボードでは不可能なライディングが出来るようになった。

あわせて、この時期にスピードサーフィンは、完成されたと言っていいだろう。80年代は、今日のショートボードであるスラスターでの技の難易度を競う究極のサーフィンへと突入した。

アップスンダウンで加速し、深いボトムターンからのスプレーを飛ばすオフザリップ。波のフェイスでは収まりきらず、空中へと飛び出すエアリアル。そして、波との究極の一体化であるチューブライディング。

サーフボードとスキルの向上、大会の過激化に伴い、サーフィンというものが、一般の人たちから乖離されたものとなっていった。日本でもショートボードかロングボードかの2極化された時代が続いた。

70年代シングルフィンの特性とは

ファンボード(オルタナティブボード)の復活により、現在のサーフィン界と取り巻く環境は激変した。ツインフィン、ボンザー、シモンそしてハルといった70年代の変革の時代のサーフボード達が復権を勝ち取ったのだ。

これらのボードは、すべて初心者ボード的な扱いをされていたが、現在では、サーフィンの中級者以上のサーファー達も波の状況に合わせて、使用するようになった。

大会に出る時の本気ボードではなく、その名の通り、楽しむサーフィンをする為に使用するボードである。この中でも、毛並みの異なるボードが存在する。70年代シングルフィンだ。

これは、波のサイズがアップした時に本領を発揮するボードで、現在のセミガンにも近い特性を持つ。

ウイングノーズ、カマボコレール、スワローテイル、フラットVのボトムと直進性は、現在でも十分通用するが回転性は乏しく、最新のボードに慣れてしまうと取り回しは極めて難しくなっている。

シングルフィンを乗りこなすスタイルへの羨望

私の追い求めるサーフスタイルは、70年代シングルフィンを乗りこなした時に完成と言えるのであろう。

サーフィンのスキルの集大成がこのボードを手足のようにボードをコントロールし、波と一体となることが出来たのならば、スタイリッシュというサーファーにとって究極の賛辞を得ることが出来るのであろう。

このボードは、ショートボードだけ極めても、スタイリッシュに乗りこなせない。ロングボードのノーズエリアを使いこなせるスキルがあって初めてスタイリッシュなライディングが可能となる。

ショートボーダー、ロングボーダーの垣根を越えたスタイルがここにある。この夏、70年代シングルフィンに挑戦してみてはいかがであろう。

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