波留須旅衣とビリーズの仲間たちがクラシックロングボードやハルスタビーに乗り、日本を旅しながらスタイルの確立を目指す。

技術の高いサーファーほどハマってしまうハルスタビーの仕掛ける逃れられない罠とは。

ハルスタビーの進化の系譜とは

私は、クラシックロングボードを極めたい。そのためには、ハルスタビーが上達の鍵だと仮説をたてた。そして、ハルスタビーに乗るようになったのだが、これが、本当に奥が深い。奥に潜れば潜るほど大きくなる潜在意識のようである。

サーフボードの系譜を考えるとハルスタビーだけは、進化の系統が完全に異なる。通常のサーフボード(ロングでもショートでも)の進化は、スピードを犠牲に回転性能を高める。もちろんバランスはとる。スピードを極力落とさず回転性能をすこしでも高めるように試行錯誤され、進化を果たす。

しかし、ハルスタビーは違う。回転性能を犠牲にして、直進性能(フルスピード)を極限にまで高める。まるで、ドラッグレースに参加する専用車両のようである。

このため、サーフィンのテクニックよりもするスピードでボードに乗ることを自分自身に許しを与える精神が重要となる。

マニューバーを得意とするサーファーの陥る罠とは

ボトムターンにトップターン、フローター等のテクニックを覚えると、無意識に身体が反応するようになってくる。これは、小さな子供が補助なしの自転車を練習して、最終的には無意識で乗れるようになるようなもので、運動エングラムというものが関係してくる。

最初意識して乗っていたものが、無意識で乗れる状態へと成長することになる。こうなると、ハルスタビーに乗れなくなる負のスパイラルへとはまっていくのである。ハルスタビーを乗りこなすためには、この負のスパイラルから脱却する必要がある。

マニューバーを主体とするサーファーが、オフザリップを決めるためには、深いボトムターンが必要で、その深いボトムターンをするためには、波が張ってきてスピードを出して走れる状態で技を繰り出すことになる。この時のサーファーの身体は、自然とアップスンダウンから深いボトムターンをするための、ボードに力をくわえて踏ん張った状態になるのであるが、ハルスタビーで同じことをすると酷いワイプアウトをしてしまう。

身体が無意識にスピードアップから縦へのアプローチをしようとする動作を一切させずに、精神を落ち着けボードの中心に立ち尽くす。これが、ハルスタビーの最高速を生み出すコツである。通常のサーフボードでスピードを加速させる技術は、ハルスタビーには一切通用しないのである。

このため、精神集中と身体のリラックスと無意識での身体の動きを起こさせないことが重要となる。

精神整えるための心理学

では、どうすれば無意識で動いてしまう身体を制御し、リラックスした精神を維持し続けられるのであろうか。わたしは、その答えを心理学にもとめていくようになった。

色々なものを試してはみたものの結果はでることはなかった。この心理学で答えがでたかというとまだ、検証段階としかいえない。しかし、ある種の手応えは感じている。

わたしが、研究しているのはユングの心理学である。この紹介は、またの機会とさせて頂こうと思うが、ハルスタビーを乗りこなすための一歩となることを大いに期待しているところである。

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